キッチンのリフォームで失敗しない6つのポイント
リフォームを考えられたとき、最初にリフォームしたいと思われることが多い場所。それが「キッチン」です。
毎日の食事を作る場所でもありますし、家族だけが安心して話せる場所でもあります。
このような暮らしの中で重要なキッチンですが、デザインや外観ばかり気にしたリフォームを行うと、「あ~、失敗したなぁ」と後悔するポイントが出てきます。
そこで今回は、このような経験をあなたにしてほしくありませんので、リフォーム専門業の私たちが失敗で後悔しない6つのポイントを紹介していきます。
目次
1: 使いやすい場所にゴミ箱が置けない
キッチンに絶対必要なもの。そして頻繁に使うもの。
それは「ゴミ箱」ですね。
キッチンリフォームを行うとき、まず注意してもらいたいことは、必ずゴミ箱を置くスペースを考えて確保することです。
これは新築のときに多い、自転車置き場の場所を考えることが忘れられるのと似ています。
必要な物なのに意識されていない。または、「どこか隅に置けるだろう」という気持ちから、ゴミ箱を置く場所が後回しになる典型的なケースです。
そしてゴミ箱を置くスペースを考えたら、次に置きたいゴミ箱の面積をチェックしましょう。
例えば分別式のゴミ箱を置きたいのに、設置スペースが狭いと
- 場所はあるのに置けない
- 通路側にはみ出している
- はみ出しているのでぶつかる
- 使う度に動かしている
こんな経験をすることになります。
ゴミ箱って、キッチンで調理や準備をしているとき、サッと開けてポイッって捨てたいじゃないですか。
だからこそ、ストレスを感じさせない場所に、あなたが置きたいゴミ箱が余裕を持って置けるスペースを確保してください。
2: 家電が壊れた!でも取り出せない
キッチンで活躍する家電というと、
- 冷蔵庫
- 電子レンジ
- オーブン
これらどれもが、一度設置すると動かしづらいものばかりです。
特に冷蔵庫は大きくて重く、設置する場所を選びます。
キッチンリフォームをされるとき、これら3つの家電をどこに置くのか考えられると思うのですが、
- 完成直後に置く場所
- 10年後家電が壊れたときのこと
この2つを少し考えておいてもらいたいのです。
リフォームでしっかり設計をしている場合、新しく冷蔵庫や電子レンジ、オーブンなど大型家電を購入しても、ぴったり収まるはずです。
しかし、しっかり設計されていない場合や、あまり考えていない業者の場合、リフォームをきっかけに新調した家電がぴったり収まらないという、大変残念なことが起こるのです。
また、これは冷蔵庫にありがちですが、実際に置いてみると通路側にはみ出していることや、扉の開く方向によっては使いにくい状態になることもあります。
さらに、ここからが皆さんあまり気をつけておられないポイントなのですが、大型家電が壊れたとき(だいたい10年くらいでしょうか)そこから取り出して交換できるのか、ということなんです。
家電の後ろへまわり込めるスペースがゼロ。
設置するとき、上から通すことで何とか置けた。
こういった場合、家電が壊れたときに取り出せなくなってしまうんですね。
そして、今回新調した家電にぴったりなスペースを確保すると、次に買い換えるとき、ワンサイズ大きなものを選べないということも起こります。
ライフプランを考えて、場合によっては少し余裕を持ったスペースを確保しておきましょう。
3: 明るいのはうれしい!でも暑いんです
キッチンは明るい方がいい。これ、誰でもそうだと思います。
だからキッチンには大きな窓をつけて自然の光をたくさん取り込めるようにリフォームを考える方も多いです。
しかし、ちょっと待ってください。自然の光をたくさん取り込むということは、昨今の夏の気温を考えるとキッチンの室温が簡単に上昇するということです。
キッチン近くにエアコンがあり、外の気温が高くなっても、いつも快適な状態を作れるのなら問題ありません。しかしエアコンの風がキッチンへ届きにくい場合や、西日がよく当たる場所の場合、ちょっと出しておいた食材が傷んでしまうこともあります。
キッチンが明るいことはうれしいことです。でも、このようなことが起こる可能性もありますので、明るさと一緒に風通しや遮光も考えておきましょう。
4: 滑ると危険!キッチン床
キッチンには油がつきものです。
そのため、キッチンの床材によっては、料理の時にはねた油でツルッとすべりやすくなることがあります。
そこで、キッチンの床材を選ぶときには、次のポイントを確かめておきましょう。
- 油がはねてもサッと拭き掃除しやすい
- できるだけ滑りにくい
- キッチンマットを敷いてもズレにくい
特にリフォーム後、高齢の方がキッチンを使われる場合、
- 滑る
- つまずく
この2つは、思いがけない事故につながります。
キッチンの床材は、見た目も大切ですが安全面にも配慮しておきましょう。
5: キッチンの移動は予算計画をしっかり
キッチンを少しだけ移動したい。
こういったご要望、リフォームのときに出てきます。
もし、あなたもキッチンリフォームで移動を考えておられるのなら、リフォームを依頼する業者さんへ、しっかりとした調査と見積もりをお願いしてください。
というのも、キッチンには常に「水」が関係してきます。
水道を引いてこられるのか。排水管は届くのか。
少しキッチンを移動するだけでも、大がかりな水回りの工事が必要になるのなら、当初考えている予算では収まらないこともあります。
工事が始まってからでは遅いです。予算と工事のバランスを考えたアドバイスをリフォーム専門業者からもらってください。
6: 調理しづらい小スペース
キッチンリフォームのとき、シンクやコンロについては、皆さん熱心に検討されます。
しかし、キッチンで調理するときに一番使う「作業台」については、あまり検討されません。
そのため、実際に作業台で食材を切ろうと思うと、シンクが大きすぎてまな板が置けない。
そのため、シンクの半分をふさぐようにしてまな板を置き、ガタガタした状態で使っているということもあるようです。
これは大変ストレスになります。そして、このストレスはこれからも続きます。
私たちは、こんな失敗を経験してほしくはありません。キッチンを選ぶときには
- シンク
- コンロ
- 作業台
この3つが現実的に使いやすいのかを検討して選んでください。
7: まとめ
本当に、毎日長時間使う場所だからこそ、ちょっとした使い勝手の悪さが気になるものです。
今回ご紹介しました6つのポイントは、リフォーム設計の段階で失敗を回避することができることばかり。
ぜひキッチンをメインで使われる方の意見を取り入れながら、ストレスを感じなくてよいリフォームを進めていただきたいと思います。