【受付時間】9:00〜18:00 (日・祝を除く)

60歳以上の方に知ってほしい洗面所と水回りのリフォームポイント

 
60歳以上の方に知ってほしい洗面所と水回りのリフォームポイント
この記事を書いている人 - WRITER -

60歳以上の方でリフォームを考えておられるなら、私たちの経験から申し上げますと、洗面所と水回りのリフォームには勘所(ポイント)を知っておいていただきたいことがあります。

 

といいますのも、どちらも高齢になると、ちょっとしたことが体への負担になりやすいからです。

そしてどちらも毎日使うところだけに、少しの負担でも積もりつもって「あのとき何とかしておけば・・・」と後悔しやすいリフォーム場所になるからなんです。

 

そこで今回は、いつまでも快適に過ごしやすい状態にリフォームしていただくために、洗面所と水回りリフォームのポイントを6つご紹介していきます。

 

1: 洗面所は高さとしゃがまないことがポイント

まず洗面所のリフォームに関してのポイントをお伝えしましょう。

 

洗面所は毎日使うところです。

そしてご家庭によっては、脱衣場としても使われているかもしれません。

 

このような洗面所は、いくら気をつけていても髪の毛やホコリ、服についた小さなゴミなどが落ちやすい場所です。

 

そのため、こまめに掃除したいと考えておられる方もいらっしゃることでしょう。

しかし、ここで一つのポイントを知らないと体へ負担がかかってくることもあります。

 

そのポイントとは、コンセントの位置なんです。

 

「えっ、別にコンセントなんて使えればどこでもいいんじゃないの?」と思われたかもしれません。

 

そこで一般的なコンセントの位置を思い出してみてください。ほとんどのお家では壁の下のほうに付いていると思います。

 

確かに30代、40代、50代のころですと掃除機をかけるとき、しゃがんでコンセントへコードを差し込んでも膝の痛みを感じなかったことでしょう。

中腰で抜き差しすることに不安もなかったと思います。

 

でも、これが60代になると毎回「しゃがむ」「中腰になる」ことへの不安や負担が増えてきます。

 

その人の体調によっては、バランスを崩してしまうこともあり得ます。

 

ですから洗面所のように、頻繁に掃除したい場所のコンセントは、立ったまま使える位置にあると大変快適になります。

洗面所のリフォームを考えるときには、どんな洗面所にするのかも大切ですが、こういった「ちょっとした便利さ」も一緒に取り入れてください。

 

2: トイレはうっかり忘れサポート機能がポイント

トイレでの「うっかり忘れ」。ついつい起こってしまうことがあります。

 

いつも一緒に暮らす家族同士なら「またぁ~」で終わるかもしれないですが、お客様がいらっしゃったときや、大切なお孫さんが遊びに来られたときだったら、かなり困った状態を招くかもしれません。

 

また、トイレのうっかり忘れは、高齢者の方が気にされる「ニオイ」の原因になることも。

 

そこで、トイレのリフォームを考えるときには、先進的な技術を使って「うっかり忘れ」防止を取り入れておきましょう。

 

今は、自動的に流してくれるトイレがあります。

脱臭効果の高いトイレもあります。

リフォームの方法によっては、トイレの電気も自動でON・OFFできます。

 

流し忘れ、電気の消し忘れ。どちらもリフォームするときには考えておきたいポイントです。

 

3: 水回りは「押す引く」の簡単楽々がポイント

洗面所や台所、トイレの手を洗うところ。

お風呂の蛇口、お庭の水道。

 

水回りは「握ってひねる」という動作がたくさんあります。

 

この動作、これまでは気にせず出来ておられることでしょう。

しかし、これから年齢を重ねるごとに、誰もが自然と「握る力」が弱ってきます。

また「ひねる」動作がしづらくなり、ちょっとしたことなのに負担が増えることにもなります。

 

そこで、いつでも簡単楽に使えるよう「押す」「引く」動作で使えるようにレバーの導入を検討してみてください。

 

水回りの「握ってひねる」は、思っている以上に力が必要です。

しっかりひねっておかないと、水がチョロチョロと出続ける原因にもなります。

 

小さなストレスを見逃さず、簡単に使えるようにリフォームすることで、いつまでも快適な暮らしを送ることができます。

 

また、水回りではありませんが、お部屋の電気のスイッチや、ドアノブ、収納庫の扉なども「押す引く」動作で使えるようにすると、さらに快適なお家に変身します。

 

リフォームというと間取りや見た目を優先して考えてしまいがちですが、こういった細かな部分に配慮することで、安心して暮らすことができるのです。

 

4: 個室は余裕ある広さを重視しましょう

水回りの個室というと、洗面所やトイレ、浴室。

どれも「介護」を考えたとき、介助されにくい場所です。

 

浴室が狭いと介助者が一緒に入れないので、安心してお風呂を楽しむことが難しくなります。

 

トイレが狭いと、うまく済ますことができないかもしれません。

 

今はまだ介護の実感は薄いかもしれませんが、10年後、20年後を想像してみてください。介護までは必要なくても、体力や筋力は今よりも低下していきますので、浴槽を跨いで入ることに不安が出てくるかもしれません。

 

トイレで腰掛ける、立ち上がるとき、脚の力だけでは不安になるかもしれません。

 

毎日使うところですから、いつでも安心して使えること。スムーズに使えることが大切です。

 

そのためには、少し広めにし、介助者と一緒に入れる工夫を考えておきましょう。

 

また、少し広めに作っておくことで、手すりをつけるときにも余裕を持った使いやすいレイアウトにすることもできます。

 

5: 一緒にやっておきたいニオイ対策

毎日暮らしている者同士にとっては気にならないものですが、たまにやってくるお子さん家族やお孫さんなどが敏感に反応するポイントは「ニオイ」です。

 

ですから、これからリフォームを考えておられるのなら、ぜひ「消臭対策」も一緒に検討してもらいたいと思います。

 

最近の消臭対策には次のような方法があります。

 

  • 消臭剤を活用する
  • 消臭効果のある壁などの材料を活用する
  • 機械を使って消臭する

 

あなたの暮らしのペースやスタイルに合わせて、消臭対策を検討してください。

 

それぞれの方法には、メリットとデメリットがあります。

 

暮らし方、使い方、気になるポイント。

こういった部分をリフォームの専門家に相談しながら、いつでも「ニオイ」を心配しなくていい生活環境を作り上げてください。

 

6: まとめ

洗面所と水回りのリフォームには、今回お伝えしましたようなポイントがあります。

 

どれも見た目のリフォームからは見えにくいポイントですが、暮らしを快適にするためには忘れてはいけないところばかり。

 

こういった小さな工夫や対応によって、リフォーム後の暮らしの快適さは大きく変わります。

 

今回ご紹介しましたポイントを参考にしていただき、あなたのリフォームを成功させてください。

 

使いやすく、体への負担も少なく、安心して暮らせる空間こそ、60歳以上の方のリフォームには必要です。

この記事を書いている人 - WRITER -

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。