窓のリフォームで暮らしは変わる!住まいを快適にする3つの対策
住まいを快適にするためには、間取り、壁や床、設備をリフォームすることが最善の方法だと思っていませんか?
こういったリフォームは確かに快適な暮らしを作ってくれますが、同じくらい快適な暮らしを作る方法として「窓のリフォーム」があります。
今回は、一般的にはあまり重視されていない「窓のリフォーム」が暮らしを快適に変えてくれることを紹介していきます。
目次
1: 窓のリフォームで出来ること
「リフォーム=大がかりな工事」。このように考えておられないでしょうか。
実は快適な暮らしを手に入れるためのリフォームは、大がかりな工事だけが実現方法ではありません。
もっと手軽に始められる、快適な暮らしを手に入れるリフォームがあります。
その方法が「窓」をリフォームすることなんです。
まず、窓のリフォームで出来ることを紹介していきます。
1.1: 内窓をつける
すでにお住まいのお家には窓が入っています。
この窓はそのままにしておき、お部屋の内側にもう一つ窓をつけることができます。
こうすることで、従来の窓(外側)とリフォームで取り付けた窓(内側)によって「二重窓」が完成します。
二重窓はお聞きになったこともあるかと思いますが、断熱性や防音性に優れています。
また、
- 冬に困る「結露」の対策
- 冷暖房の効率アップ
- 浴室なら「ヒートショック」対策
こういったことにも効果が期待できます。
内窓をつけることは、戸建て住宅の方は簡単にできます。
マンションにお住まいの場合でも、規約などにふれない場合、比較的簡単にリフォームすることができます。
1.2: 窓を交換する
窓枠は今のものを使い、新しい窓と交換する方法があります。
この方法の良いところは、従来の窓枠はそのままなので壁を壊す工事が必要ないことです。
新しい窓の性能によって、結露や熱効率などが変わってきます。
また、寒さ対策にも有効ですので、リビングは暖かいけれど寝室は寒いという場合にも使えるリフォームです。
工事の時間も半日ほどでおわりますので、手軽にできて効果を実感できるリフォームではないでしょうか。
1.3: ガラスを交換する
ガラスの性能は変化しています。
ただのガラスが入っている窓と、高機能ガラスが入った窓では断熱性が変わります。
また、夏の暑い日差しを適度にカットしてくれる遮熱性のあるガラスなら、お部屋の冷房を逃がすことも少なくなり、ここでも熱効率のアップを期待できます。
南向きや西向きの窓は、ガラスを入れ替えることで夏のキツイ日差しを対策できます。
1.4: 雨戸をつける
雨戸がついていない窓はありませんか?
もし雨戸が取り付けられたら、お部屋の快適な気温を逃がすことが減るかもしれません。
特に冬の寝室などは、眠るとき雨戸を閉めるだけで部屋の温度低下を防ぐことができます。
また、急激な温度変化がなくなるので結露防止にも役立ちます。
今の雨戸は、ただ閉めるだけではなく、風や光を取り入れることのできる高機能型のものもあります。
防犯性を高めながら、部屋の中では風や光を感じることも可能です。
1.5: 面格子をつける
今ある窓に外側から面格子を取り付けることができます。
面格子を取り付けることで空き巣などの侵入を手間取らせることができます。
主に防犯目的となりますが、豊富なデザインから選ぶことで、お家の見た目を変える効果もあります。
1.6: 網戸を交換する
窓のリフォームでもっとも手をつけやすいのが「網戸の交換」です。
たかが網戸ですが、今の網戸の網は様々な工夫がされています。
小さな虫も入れないけれど、風通しが良いものなどありますので、リビングにある窓の網戸を交換するだけでも暮らしが快適になるでしょう。
1.7: 手すりなどの機能を追加
窓を開け閉めする部分に手すりをつけるリフォームもあります。
特にリビングにあるような大きな窓は、年齢と共に開け閉めするとき重いので使いにくくなってきます。
そこで大きめの手すりを取り付けることで、握ったまま引っ張りやすくなり開け閉めも簡単で楽になるでしょう。
また、防犯対策や、小さなお子さんが窓で指を挟まない対策などもできますから、こういった部分から窓のリフォームを行ってもらうのも良いと思います。
2: 窓から始まる暮らしを快適にする3つの対策
窓のリフォームを行うと、次の3つの対策をすることができます。
どれも毎日のことですから、やっておくと生活にゆとりができ、イライラしたり不安になったりすることも減っていきます。
2.1: 騒音や防音の対策
ご近所からの生活音が気になる。
近くを走る車の音が気になる。
一度気になると、どうしようもなくなるのが「音」。
一日中耳をふさいで暮らすことはできませんので、かなりのストレスになってきます。
また、大きな音で映画を観たい。大きな音で音楽を聴きたい。楽器を練習したい。
こういった暮らしを考えておられる方の場合には、音漏れが大変気になることでしょう。
音は屋根やサッシの隙間からも入ったり出たりしますので、窓だけでは100%の対策ではありませんが、窓を二重にすることでかなり軽減することができます。
2.2: 結露や断熱の対策
冬になると部屋の中が寒い。
夏になると部屋の中が暑い。
熱は高い方から低い方へ流れてきます。
そのため、冬に部屋の温度を高くしても、外気が寒いと窓を伝って外へ逃げていこうとします。
反対に夏の場合は、外気の暑さが窓を伝って部屋の中へ入ってきます。
こういった外気とふれあう窓の性能を変えることで、結露や断熱性能をアップし快適な空間を作ることができます。
2.3: 防犯の対策
いつの時代でもなくならないのが空き巣です。
空き巣の手口の6割以上は「窓からの侵入」だと言われています。
ですから、窓のリフォームを行うことで侵入まで手間がかかる状態にしておくと、あきらめてくれる可能性が高くなります。
例えば、
- 面格子をつけて外す手間が必要になるようにする
- 割れにくい窓ガラスで手間がかかるようにする
- 二重窓で侵入しにくいことをアピールする
こういったことで防犯効果を高めることができます。
相手もプロですから完全に防ぐことはできませんが「この家は簡単に入りにくい」と思わせることが大切です。
3: 窓のリフォームは家計の負担が軽くなることも
あまり知られていないかもしれませんが、窓の断熱リフォームを行うと、
- 税金控除
- 省エネ住宅ポイント制度
こういった家計の負担を少しは軽くしてくれる補助を受けることができます。
それぞれに基準がありますので、どのような窓のリフォームでも補助を受けることができる訳ではありませんが、リフォームの専門家へ相談すれば補助対象かどうかを判断することができます。
リフォームの専門家と各自治体や税務署が発表している情報を活用しながら、お得に快適な暮らしを手に入れてください。
4: まとめ
窓のリフォームは、手を出しやすいリフォームです。
また、効果を感じやすいリフォームなので、大きな工事をする前に試してみることもできます。
まずは寝室やリビングの窓からはじめてみられてはいかがでしょうか。
過ごし方が変わりますし、快適さを実感していただけることだと思います。
そして忘れてはいけないのが補助です。必ずお住まいの地域の自治体や税務署の情報を確認しておきましょう。