【受付時間】9:00〜18:00 (日・祝を除く)

取り替えましょう!キッチン設備の巻

 
この記事を書いている人 - WRITER -

こんにちは、いきなり本題から入ることが多い名住ブログですみません。

ところであなたのお住まいのキッチン設備の調子はいかがでしょうか?

 

  • レンジフード(換気扇)の具合があまりよろしくない
  • IHヒーターの左右あるいはラジエント部のいずれかが発熱しない
  • 汚れもかなりひどく、目につくたびにゲンナリした気分になる

 

どれかひとつでも思い当たるものがありましたら、お早目の交換をオススメ致します。

台所の主役作業はやはりお料理、と以前の記事でも書いたような気がするのですが、そのお料理の段取り中に、例えばレンジフード(換気扇)がしっかり吸気してくれないとなると、これはちょっと悲惨です。どういうことになるかというと、

 

  • 揚げ物や炒め物で撥ね上がった油の粒子が吸気処理されないため、コンロ周りがいっそうギトギトのアブラギッシュな状態になる
  • 焼き物で発生した煙も当然ながら吸気処理されないため、お部屋全体に煙が充満する
  • 上記の油と煙で部屋全体にいやーなニオイが付着してしまう

 

とまあ、ぶっちゃけ申し上げまして、当然ながらイイこと一つもないです。さらにはそうした問題、すなわち油汚れがひどい状態のままで設備を使い続けると、それはもう故障へのカウントダウンに他なりません。完全にダメになる前に手を打つ、これは全てのメンテナンスにおいて基本中の基本と言えるでしょう。

 

もしこのブログを読んでいるあなたが、上記のようなお悩みを抱えておられましたら…。

是非、名住にその問題解決のお手伝いをさせて下さい。

お台所での日々の悩みを解消し、あなたの望むステキな明日を手に入れましょう。

(↑だんだんワンパターンになってきたかも…)

 

そこで、さて。

 

そうはいっても、まずは何からどう進めればよいのやら・・・。

 

今回は名住のある施工物件を参考事例としてご紹介しますので、ご自身のキッチンの状況と重ね合わせながら、あなた自身がどこに手を打ちたいか・打つべきかのヒントにつなげていただければ嬉しく思います。

 

T様邸のお台所事情

今回はレンジフードとIHヒーターの交換です。

  • 旧型はフラット型フードでした

(施工性の良さで親しまれた富士工業製・BFR-3Aです)

名古屋市内にある、なかなかに年季の入った分譲マンションの一室。それが名住の昔ながらのお得意様であるT様邸です。もうだいぶ古くなって調子も今一つ、とりわけIHヒーターの片側がうまく発熱せず、赤いリング状の表示も出なくなってしまったとのことで、名住に相談のご連絡がありました。

お話を伺えばIHの方は15年近く、フラットタイプのレンジフードに至っては20年以上使っているとのことで、なるほど寿命も迫ろうというものです。しかしご覧下さい、このキレイに清掃の行き届いたキッチン廻り。だからこそ、ここまで長くお使いいただけたのだとも言えます。


(パッと見どこがどう具合悪いのかわからないほどです)


(でも昔ながらのフロント操作パネルは何気に不便なのだ)

  • 現調を笑う者は現調に泣く

ちゃんとした工事を行うために、まず絶対におろそかにしてはいけないのが「現調」、すなわち現地調査のことです(下見と呼ぶ人も多いです)。

お客さまとしては最初に見ず知らずの者が「こんちわー、おじゃましまーす」と住居の中にどかどか入り込んでくるのをイメージしてちょっとばかり気後れしてしまうかもしれませんが、この作業を入念に行うかそうでないかで、工事の成否は大きく変わります。

言い換えると、現調プロセスをすっ飛ばした工事は、必ず何らかの形で失敗します。これは断言してもいいです。


(0コンマ何ミリというレベルで、現状のレンジフードやIHヒーターのありとあらゆる部位の寸法や収まりを把握します)

お客さまとお住まいと設備に関するあれやこれやの情報を、過去に遡って思い出話を拝聴したり、何気ない会話の中で奥さんとご主人の好みを把握したりと、ひとことで現調と言っても、収集すべき情報はたくさんあります。

そこで得られた情報をもとに、お客さまに気に入っていただけるような提案をしていきます。うまくハマれば現調にお伺いしたその場で工事内容が決まることもあります。

あと、名住ではこの現調のための出張費用はいただいておりません。もちろん契約に至らない場合でも無料です。

ちなみにT様邸では、2回目のご訪問(商品プランとお見積り提示)でご契約となりました。

 

いざ、工事。

  • まずはレンジフードから

今回採用となったのはPanasonicのオーソドックスなスリム型レンジフード。お客様のご意向で、前回と同様のブラック基調でまとめてみました。

工事における注意点が、キッチン吊戸の間にレンジフードを収めるにあたり、寸法的にギリギリであったことでした。これを一人作業で無理に取り付けようとすると、少しでも手元が狂えばキッチンパネルや吊戸にキズをつけてしまいかねません。そのため大事を取って今回の工事はツーマン施工で臨みました。

画像には写っていないのですが、キッチン天板の上に人が乗ったり、床に脚立を置いて作業しても大丈夫なように、それぞれしっかり養生しています。


(ダクトの接続もしっかりと)

そしてまずはレンジフード完成。


(やはりスリム型フードはスッキリ感が違います)

最近のレンジフードはこのように油受けのプレートが付いており、これをワンタッチで外して油汚れを洗い落とすだけという製品が多いです。

上位機種ともなるとレンジフード自身がフード内の洗浄や油落としを自動でやってくれる(つまり大掃除の時でもほとんど何もしなくてイイ)というから溜め息が出ます。

ブログの中の人は兼業主夫なのですが、アパートの台所がレンジフードどころかプロペラ式の換気扇なので、キッチン施工現場に立ち会うたびに羨ましさで涙が滲んできたりします。いいなあ。ウチ賃貸だから交換したくてもできないからなあ…。

 

  • そしてIHヒーター

IHヒーターも、Panasonicでオーソドックスな価格帯の KZ-G32 を提案してみました。交換前の機器と同じブラック系ではありますが、ヒーター周りの装飾はステンレスのキッチンカウンターと同じシルバー色にして、あまり重たくない感じを狙ってみたところ、なかなかイイ感じに決まったのではないでしょうか。

元々から同電圧のIHヒーターだったので、200V→200Vと電気工事の必要もなく、取付はいたってカンタンです。


(ちょっと目を離したらあっという間に取付を済ませてしまったウチの職人たち)

最近のIHヒーターのコントロールパネルは、だいたい上部のガラストップ側に移っていますので、フロント面はグリルスペースのみ。使い勝手も向上しました。

そして全ての工事が完了。やはりスリム型フードのビジュアル効果高し!

施工費は機器+工事代金、旧機撤去処分費、そして消費税すべて合わせたコミコミ価格で20万円ジャスト。

キッチンを更に長く大事にお使いいただけるようになりました。

 

ガス→IH、IH→ガスだとけっこう大変

今回の工事がコンパクトに完了できたポイントは、200V 電源を利用するIHヒーター同士の交換工事だったことです。

これは基本的に、古い機器から新しい機器にすぽーんと入れ替えるだけというリクツなので、工事費用もそれほど高くありません。

ところがガスコンロからIHヒーターへの交換となってくると、話は途端にややこしくなってきます。なぜかというと、

  • 今まで使っていたガス配管休止の処置が必要
  • 新たに200V電線の引き込みと専用コンセントの設置が必要

となるからです。大体のパターンではここでガス設備屋さんと電気設備屋さんの二業者が工事に入ってきますので、工事費用が大きくかさんでくることは頭に入れておいて下さい。

同様に、IHヒーターからガスコンロへの交換も、ガスの配管というなかなかに大変な工事が発生しますので、ある程度の出費は見込んでおいた方が良いと思います。

 

ところで食洗機はどうなった

納期3~4ヶ月待ちの食洗機(2020年5月現在)

話変わって、新型コロナウイルスの影響を最も強く受けた水廻り住宅設備機器といえば、やはり「食洗機」こと食器洗い乾燥機。

ウイルス禍による生産・流通マヒがピークを迎えた3月頃は、市場から在庫という在庫が途絶え、メーカーからも納期回答不可、さらには注文受付停止(つまり食洗機をオーダーしても断られる)という事態にまで発展しました。

この記事を書いている2020年5月下旬ではかなり解消されてきましたが、例えば弊社が5/1にシステムキッチンをオーダーした時点で、最短納期が8/20(お盆明け…)という状況だったので、それでもかなりの長期納品となっていますね。

実はブログの中の人がキッチンライフで一番重宝していた(過去形なのが悲しい)住設機器が、何を隠そうこの食洗機でありますので、本当はこの子についていーっぱいご紹介したいところなのですが、これはまた納期が安定した頃に改めて…。

 

余談

  • 風呂フタ調達という仕事

今回の案件で一番印象に残っているのが、実はIHヒーターでもレンジフードでもなく、お客さまバスルームの浴槽にぴったりの風呂フタを探すという仕事を仰せつかったことです。

現調時に会話の流れで浴室も拝見することになったとき「ありゃ」と思ったのが、ツギハギのお手製風呂フタでした。

「Tさん、これは…」

「それなー。合うのがぜんぜん売ってなくてね。ホームセンターに行くたび探すんだけど、このサイズ(浴槽内寸が約58cm×100cm)のものってどこにも売ってないんだよ。通販で探しても見つかんなくてねー」

 

そうなんです。お客さまがお使いの風呂フタはいわゆる「巻きフタ」というタイプのもので、マンションタイプのコンパクトな浴槽サイズに合った巻きフタって、ほんっっっとにそのへんのホームセンターとかではお目にかかることが難しいんですけど、あれ何ででしょうね。

※ちなみに最近のシステムバスですと「組みフタ」と呼ばれる平べったい2~3枚組のものがかなりの主流となっています。

 

ということでここはプロの出番。我が社の仕入れルートを駆使し、T様邸の浴槽サイズに合い、なおかつ水栓金具に干渉しないような寸法の巻きフタを首尾よく調達することができました。

工事日にこの風呂フタをお持ちした時の「見つかったのか!」というお客さまのびっくりした表情が、今回の工事で担当者がいただいた一番大きな報酬だったように思います。

 

本来の用件はキッチン設備機器の交換工事だったのですが、それを切り口にお客さまの住まいや暮らしの情報をお聞かせいただく中で、新たに発見された問題、そしてその解決のお手伝いによって、お客さまにより喜んでいただける仕事のあり方をこれからも追求していきたいと思います。

この記事を書いている人 - WRITER -

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。